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  最後の4日間    2018年3月31日(土) [がんと闘いたくない癌闘病記]

  コージさんは家族葬でいいと言ってたものの、一体家族葬ってどういうもの?

  家族葬という言葉をよく知っていたなあ。要するに、自分の葬式は簡単でいい
  お金をかけなくていいということか。以前、友人が自宅で10人くらいの出席で
  アイヌ民族のお祈りで、本当にアットホームな葬儀で、いい感じだったが。

  「え?新潟の父が葬式に来る?高齢なのに、遠いところ、わ、悪いね・・・」

  やばっ。私の親はどちらかというと立派なのが好みで貧相なのがキライなのだ。
  私の初産も自宅出産の予定でいたら、「山でサルの子を産むんじゃないから!」
  と母に反対されて、やむなく里帰りに。やはり、ここは葬儀屋を通してやるか。


  でも、シンプルに家族葬でという希望に応じる葬儀屋さんはあるのかな?

  花巻市内にいくつか葬儀屋さんはあるが、さっぱりわからない。前もって
  調べておくなんてできなかったし、第一、回復すると希望を持っていたから。

  きれいに着替えて安らかに寝ているコージさんを、「このままずっとここで
  寝ていたらいいのにね」と子どもたちと横目で見ながら、次の動きが鈍い。
  葬儀屋さんを早く決めないと。お父さんに一番合うやり方で送り出したいと
  コージさんのそばをつかず離れず、のんびりと静かな時間が流れていく。


  ようやく受けてくれる葬儀屋さんが来てくれたのが午後5時頃。2階の自宅で
  と言ったら、ヘアピンカーブの階段を棺桶が通れないと言われ、1階のカフェが
  広さも十分あるので、そこでの葬儀を提案された。

  「おかんはカフェで葬儀をやるのに抵抗はないの?」と、心配する息子。

  「いいよ。お父さんが壁やテーブルを作ってくれたし、喜ぶんじゃない」


  そして、コージさんをできるだけ長く家に置いときたいと、5日目に葬儀を。
  それまでの4日間は、お別れをする心の準備ができるありがたい時間だった。
  毎晩、家族で思い出話をしては、「おとう、おやすみ~」とそばで寝た。


  翌日から、コージさんの最後の顔が見たいという友人、知人たちが次々と訪れ、
  お花もたくさん頂いて、白雪姫状態でびっくり。ほとんど来ないと思ってたから。
  若い頃の友人がわざわざ群馬から6時間かけて来てくれ、知らなかった頃の話も。


  納棺で白装束を着せる時に、右手の方が左手より硬くなく、曲がりやすかった。
  「おかんが(うっかりと)よく踏んでたから、やわらかくなったんじゃない(笑)」
  

  納棺で、遺体を布の担架で数人がかりで急な階段をそろりそろりと下ろすのだが、
  重いのとずり落ちないように慎重にやっている最中、また息子が言った。

  「ドンドンドンと階段をすべり下ろしたら、ショックで起きないかなあ(笑)」

  「ほんとだよねー。イテー!何やってんだー(怒)!!ってね」

  そして、無事に階下で準備できている祭壇の前で納棺して、その晩は身内で
  お酒とお寿司でお通夜を行った。いよいよ、明日は葬儀の日だ。つづく…。

     IMG_2050[1].jpg

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