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  おいものせなかだより 5月        2016年5月14日(土) [おいものせなか通信]

  おいもだよりができました!きのうは気が緩んだのか、足を滑らせて階段から落ちました。
  古くて急なので、下までダダダダッ。痛たた!幸い少しの打撲とすり傷だけで、腸ラッキー!
  ホント気をつけよう。「だから、カイダンは怖いっていうだろ。もう若くないんだから」ハイ。

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ウラ面
         「ネパール大地震のその後とシリンゲ村物語」                                                            2016.5.13
  2015年4月25日のネパール大地震から1年。ネパールの状況はどうなのか。先月
 新聞で、ネパール地震の支援金が被災者の復興に使われていないことを伝えていた。
 相変わらず、政治が悪い。追い打ちをかけるのが、近年ようやく民主化されたネパールを
 快く思わないインドの国境封鎖で、生活物資がネパールに入らず、すべて値上がりし、特
 にガソリンは1ℓ600円に!ありえない物価。計画停電も最大1日16時間という、庶民には
 厳しい暮らしが続いている。

  昨年、おいものせなかは店頭で支援を募り、長年信頼できるフェトレード団体ネパリ・バザ
 ーロのネパール支援基金に2回に分けて送った(16万円)。ネパールの貧困改善に取り組
 んできたネパリは、すぐに被災現地に入り、必要なものを調査して、集まった基金で適切な
 支援を行った。

  フェトレードの生産者は、幸い仕事があることで、困難があっても明るく元気だ。
  地震の被害が大きかったのは、コーヒー豆生産者のシリンゲ村のあるトラドゥルン地区で、
 10世帯の家だけが壊れず、326世帯が全半壊でしばらくテント生活だった。村人たちは大工
 仕事で簡素な小屋を作ったが、床は地面でこれからの雨期が心配。一番困ったのが、地震
 で水のパイプが壊れて、遠くまで歩いての水汲み。それを早急にネパリがパイプの修復を
 支援したことで、とても喜ばれた。

  これまで、カトマンズからバスで6時間、そこから急な崖道の山道を歩いて8時間という、
 差別と貧困にあえぐ村だったシリンゲ村のコーヒー栽培をフェアトレードで支援しようと約20年。
 農民はなかなかネパリの長期の展望が理解できず、収穫も不安定だったが、今回の水の修復
 であらためて協同組合の意味を実感し、震災後コーヒー豆の収入にも助けられ、やっと真剣に
 取り組むようになった。

  そのシリンゲ村から新しい豆が届く。今年はとても収穫が少ない。病虫害にやられ、農薬を
 かけないので葉は枯れ、収量に影響が出た。そんなわずかな貴重な生豆を、「いつも応援して
 くれるから」と、おいものカフェ用に分けてもらった。「今、農民が約1000本の苗木を植え、収穫
 には後数年かかりますが、皆さんと一緒に支えていけたらと思います」とネパリ。

  これまでも、多くの困難の中、西ネパールのグルミのコーヒーを育てて、「コストを考えたら、
 コーヒーは利益はなし、赤字です」と、世界一高い価格で生産者から豆を買う。やっと一人前に
 育った有機のコーヒー豆を、10年程前韓国の大きなNGOが取り引きしたいという申し出に喜ん
 で、そのまま生産者の豆を譲った。「育てて、どこでも通用するようになればいいんです」一般の
 ビジネスでは考えられないこと。

  さて、少しでも3回目のネパール地震支援をと思い、まだ有効かと尋ねたところ、今不足して
 いるのが教育支援とのこと。25年間「経済と教育は両輪」をモットーに行ってきたネパールの
 子どもたちの教育支援、親のない子、親が育てられない環境にいる子どもたちへの資金が枯渇
 状態にあるらしく、「おいものエコ・ブランチ!」の収入から孤児院寄付にと指定していたが、今後
 はネパリにおまかせの方にしよう。これら、ベルダレルネーヨ(ネパリのNPO法人)の国内外の
 精力的な支援活動を支えるサポート会員も全国でたった67名。岩手でおいもだけだったのが、
 昨年3人に増えた。よかったら、皆様もよろしくお願いします。

  また、ネパリは東日本大震災以降、ネパールでの経験を生かし、被災地の仕事づくりに取り
 組み、陸前高田の椿油やクーネ化粧品を開発した。今は、被災した野田村の復興に山葡萄の
 ワイナリー建設を始め、サポート会員を募集中。山ぶどうワインや海産物の購入代金を先に支払
 うことで、ワイナリーの運営に必要な資金になり、応援する。なかなか直接事業を手伝うことは
 難しくても、誰でもがおいしいことで応援できる。うちも、応援のお客さまと、1年後に初出荷の
 ワインで乾杯したいなー。(^.^) (山葡萄ワイナリープロジェクトのパンフレットあります)


     映画「ザ・トュルー・コスト」いよいよです!

  ついに、この映画を上映することができて、うれしい。いつも、展示会などでフェトレードの服
 のことを説明をしても、やはり映像で見ると違う。「この映画を観たかった」と予想外に関心が
 高いのにはびっくり。最近、うれしいことに、フェアトレードの服のファンも増えてきた。この映画は
 多量生産・大量消費のファストファッションのドキュメンタリーだが、同時にフェアトレード・ファッシ
 ョンにも焦点をあてる。(フェアトレードは発展途上国の製品を適正な価格で継続的に購入する
 ことで、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す活動である)
  フェアトレード・ファッションについて、ピープル・ツリーから出版された、いい本がある。
  (おいもだより2012年6月で紹介)

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 フェアトレードが日本に上陸して、今年でちょうど30年。歴史の長い欧米諸国でもやらなか
 った服づくりを、日本のフェアトレード団体は、途上国に多くの雇用を生み出す服づくりをと、長年
 生産者と共に努力を重ねて、品質の高いフェアトレード・ファッションを発展させた。私たちがその
 服を着るとき、つくる人の健康や生活を応援し、環境も守る。たくさんの意味があって、大切に
 長く着る。原材料や労働のコストを徹底的に削減するファストの世界とは対極なのだ。

  安いことは、毎日の家計に助かるが、安いものにはワケがある…?
  もし、生産者の血と汗と涙の上にあるとしたら?まず現実を知って、そして考えよう。

  「DAYS JAPAN」1月号「ファストファッションは地球を壊す」の記事も必見!


  おいものせなかだより4月          2016年4月7日(木) [おいものせなか通信]

  今日は一日雨の寒い日。おいもだよりを今日には仕上げたい!と、5月の講演会の日程も
  直前に決定し、不思議なことに、午後はほとんどお客さんが来なくて、集中できたのです。
  あれもこれも書ききれず、字がますます小さくなって、ごめんなさい(^_^;)。

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おいものせなかだより 裏面

  「私だって、この社会のプレーヤーの1人だ」   
 
                         寺田ともかさんのスピーチ(SEALDs KANSAI) 

  私たちは新宿の真ん中で街宣(街頭宣伝)をやっているわけですが、きっと初めはこんな
 ことをやって意味があるんだろうかと思っていた人が多いのではないかと思います。そんな
 風に思いながら、この街宣の様子を見ている人もいるかもしれません。
 
  私自身も「どうして社会は変わらないんだろう」とか、「どうして戦争は終わらないんだろう」
 みたいなことは、小さいころからの疑問として持っていたけれど、いわゆる意識高い系のや
 つらがあんまり好きじゃなかったし、まあ、無理しない程度に頑張ってね、応援してるよ、と
 言って見ていました。 

  でも、ある時それが、ものすごく恥ずかしいことであるということに気がつきました。私は、
 この社会を作っている主体の一人であるのに、観客席に座って、上からコートを眺めて「おい、
 もっと走れよ」って、まるで監督みたいに文句を言っていました。だけど、私だってこの社会の
 プレーヤーの一人だったんです。汗にまみれて、泥だらけで、たくさん傷ついたそのボールは、
 私に、こう問いながら迫ってきました。

  「民主主義ってなんだ」

  それで、やっとわかったんです。小さいころからずっと思っていた、「どうして社会は変わらな
 いんだろう」「どうして戦争が終わらないんだろう」という問いは、私自身に向けられた課題で
 あったと。下手くそでも、笑われてもいいから、このボールを、私なりに、自分のやり方で、少し
 ずつ前に進めようと思いました。

  そして、はじめ私がばかにしていた、この街宣や、デモや、市民運動といった地道な活動は、
 少しずつ私を含め多くの人に、自分がこの社会を作っているプレーヤーであることを自覚させ、
 孤独に思考し判断する人間を増やし、それが一つの大きなかたまりとなって、野党が選挙
 協力をするまでの力になり得たのです。だから今日私は、この行動が、私たちの想像を超えて、
 大きな力になりえることを信じてここに立っています。

  自民党が出した憲法改正草案を見れば、まるでお国の役に立てる人間にのみ、人権が与え
 られているかのような思想が根底にあることを感じます。私が今、国のために何ができるかと
 いう問いに答えるとするならば、まるで戦前のような古い価値観に基づいて作られたこの憲法
 改正草案を絶対通させないために今、選挙に行くことを呼びかけます。

  個人を尊重しない政党に、これ以上この国のことを決めてほしくないんです。観客席にいた
 私が、いまこうやってマイクを握っているように、社会は、少しずつ、しかし着実に変わってき
 ています。この地道な努力を続けていきましょう。

  子どもの権利が保障され、また安心して子供を預けることのできる社会のために。 
  武力によらない安全保障のあり方を実現できる社会のために。
  性別や国籍の違いによって、自分らしく生きることを阻まれることのない社会のために。
  異性であれ、同姓であれ、私たちが人間として愛し合うことが認められる社会のために。
  学ぶ意思のある若者が、多額の借金を背負わなくても、自由に学べる社会のために。

  私は、現政権の根本的な在り方に反対し、当たり前の生活を保障する、新しい政治を求めます。 


  「高校生の本音が届く社会に!」   
 
   DAYS JAPAN4月号、「18歳選挙権に向けて T-nsSOWL座談会」より、一部抜粋

  安全保障関連法に反対する高校生グループ「ティーンズソウル」は、昨年の安保法案に
 反対する国会前のデモに参加し、知り合った仲間で、昨年7月に結成された。今年2月21日、
 東京の渋谷など全国10か所で、安保法の廃止と安倍首相退陣を訴える一斉デモを行った。
                                                        

  「大人は、未来の日本のことは自分たちには関係ないと思っているかもしれない。だけど、
 大人はちゃんとした世の中を子どもにバトンタッチする役割があると思うんですよ。
 そのちゃんとした世の中で、子どもたちは大人たちが受け継いでくれた良い政治を見て、
 また良い政治を次の世代につないでいけると思います。(中略)

  私たちがこういう活動をして、『若者がやっているからぼくたちもがんばらなきゃ』では
 遅いと思うので、まずは、大人が子どもを引っ張っていく立ち位置にくるのが本当に良い
 社会なんじゃないかな。」(れいさん/高校2年生/17歳)  

  「間違ったことには間違っていると言い続けなければいけません。なぜなら私たちは
 主権者だからです。(中略)

  前回の選挙で自民党があんなに議席をとらなければ、このようなことにはならなかったし、
 なんだかんだいって、選挙はすごく大切なものなのに、日本は投票率が低い……。
 ということは、政治に関心がないってことになるわけです。今の日本の風潮として、政治の
 ことを考える教育がなかなかないです。(中略)

  無関心だったり、投票に行っても変わらないと言ったりしている大人たちの姿を見て、高校生
 も大学生も声を上げているんだから、大人もって思いました。政治を考えるのに世代は関係な
 いのだから、大人の人たちもちゃんと考えてほしい。考えていかなきゃダメなんじゃないのって。」
 (あいねさん/高校2年生/16歳) 

  「実際政治に関心もてば、めちゃくちゃなことがあると気づくこともある。自分の考えをもって、
 自分の意見を話すことって楽しいので、そういう感覚を、みんな取り戻さなければいけない。」
 (福田龍紀さん/高校3年生/18歳)  
                               ※学年と年齢は、2016年3月19日時点のものです

  おいものせなかだより 3月         2016年3月4日(金) [おいものせなか通信]

  やっと今日、通信今月号ができました。せめて、3月3日には出したかったが、1日遅れて。

  裏面がやっとできて印刷しようとしたら、プリンターが急に調子悪く、さっぱりダメ。どうしよー(涙)
  と焦りまくり、「お願い!」となでたり、声をかけたりして、奇跡的に何とか印刷できて、よかったー。
   無題.jpg

  裏面 

    「安保関連法で開かれる戦争への道~戦争法は廃止を!」
  
                                  2016年2月21日 伊藤真氏講演会

   弁護士の伊藤真さんは、真の法律家・公務員の養成に35年。カリスマ講師で有名。
  2014年、憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認に反対する憲法学者や
  元政府関係者と共に「国民安保法制懇」を、2015年11月、弁護士有志と「安保法制
  違憲訴訟の会」を立ち上げる。

   憲法はなぜ必要か。多数意見が常に正しいわけではない。多数意見にも歯止めが必要。
  多数意見でも奪えない価値があるはず。(平和や少数者の人権)それを守るのが憲法。立
  憲主義とは、権力行使に歯止めをかけるという考え方をいう。(人間が権力を行使する以上、
  間違いもあるから)また、民主主義社会においては、多数派による民意を反映した権力行使
  にも歯止めをかけるという意味を持つ。日本が暴走しないできたのは、戦後60年までは、
  政治家に戦争体験の方がいたから、ブレーキがかかった。今は政治家に戦争体験の方が
  いないから、暴走する危険がある。

   憲法と法律は違う。法律は国家が国民を制限する規範(ルール)。憲法とは、国民が国家
  権力を制限して国民の権利・自由を守る法。あくまでも人権保障が目的だが、さらに戦争放棄
  を目的とした点に、日本の立憲主義の特長がある。憲法99条[憲法尊重擁護の義務]には、
  本来国民には憲法を守る義務はない。政治家などに守らせる責任があるだけ。

  ●日本国憲法の徹底した恒久平和主義(9条)1項
  …「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、
  武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久に放棄する。」
  2項…「前項の目的を達成するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交
  戦権は、これを認めない。」

  ●平和的生存権(前文2項)…「われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、
  平和のうちに生存する権利を有することを確認する」→飢餓・貧困・疾病・災害・人権侵害、
  差別、経済と教育の格差といった紛争の原因となるような構造的暴力をなくすために、国際
  社会において積極的な役割を果たすことによって自国の安全と平和を達成し、国際貢献を
  する。(日本だけでなく、全世界の国民としているところが素晴らしい)

  →軍事力だけが国際貢献ではない。開発援助・復興支援・災害救助など日本の得意な分野
  があるはず。非核と軍縮の積極的推進も重要。
  
  憲法9条は、自衛戦争を含めたあらゆる戦争の放棄(戦力の不保持、交戦権の否認
  →海外で武力行使はできない)をする平和主義。
  しかし、自衛権はあるので、日本が攻撃されたときに国民を守るための必要最小限の実力
  行使(個別的自衛権)は認められる(政府見解)。

   安保関連法の内容は、集団的自衛権行使を認める(日本が攻撃されていないのに、日本
  からの武力行使を認める)、広報支援における他国軍の武力行使と一体化、他国軍隊の
  武器擁護のための武器使用など、まさに「戦争法」そのもの。国民の名の下に国の命令で
  「人を殺す」国になる。

   生活への影響は…①市民社会がまったく異質のものとなる。日本人がテロの標的、人質
  になる危険が一気に増す。監視社会も進む。②あらゆることが軍事・国防優先となる。その中
  で各種自主規制・ネット炎上を含め、様々な自由が抑圧される。③自衛官志願者が減少、
  弱者が犠牲になる。身体・精神が傷ついた若者を抱える。米国と同じ社会問題となる。
  ④徴兵制が可能となる。⑤軍事費増大をまかなうため(11年連続削減されたが、安倍政権
  で4年連続増額)、増税、社会保障費削減。⑥民間企業・市民が動員される場面が増え、
  医療・土木建築・輸送・技術者など各方面での影響増大。⑦軍需産業との癒着。武器輸出
  解禁による死の商人。⑧「平和国家」(ジャパンブランド)を失い、国柄が変わる。

   戦争法廃止のために重要なことは、想像力(イマジネーション)。権力の危険性への想像力、
  戦争の悲惨さへの想像力、自衛官、他国民1人1人への想像力、自分の生活がどう変わるか
  への想像力、相手の立場に立っての想像力、歴史を学ぶ勇気と誇り。自分の生活に引きよせて、
  具体的に考えること。今、私たちに必要なことは、この国をどんな国にしたいのか、私たち自身が
  覚悟を決めること。憲法を知り、自立した市民として、それぞれが主体的に行動すること。おかしいことには、  おかしいと声をあげること。最後に皆さんへの期待。明日の日本は、

  今日の私たちが創る。今を生きる者としての責任を果たす。Festina Lent(ゆっくりいそげ)―慌てず、焦らず、諦めず、一歩一歩が大切。

    日本国憲法がどれだけ世界にも稀な平和憲法で、安保法案がどれだけ違憲なのかを、
  そしていま、日本は危機的状況にあることを再確認させる講演だった。伊藤さんの講演資料
  のメッセージがまた熱い。

  「…皆さんの人生が世界の人々の幸せづくりに貢献し、そのことに
  よって価値ある生であることが実感できることを願ってやまない。そして、世界の子どもたちの
  笑顔が少しでも増えることを心から祈っている。」

  ちなみに、会場を沸かせたヒトラーの「わが闘争」の一文。
  「大衆の理解力は小さいが、忘却力は大きい。効果的な宣伝は…スローガンのように…
  継続的に行う…。問題に対する主観的一方的態度が重要。大衆は…動揺して疑惑や不安
  に傾きがちな人類の子どもから成り立っている。…民衆の圧倒的多数は冷静な熟慮よりも
  むしろ感情的な感じで考え方や行動を決める。この感情は単純で…何千回も繰り返すこと」
 
   ヒトラーが「緊急事態宣言」を使って独裁国家を創った。2013年7月、「緊急事態条項付
  憲法に改憲したい」という首相に、麻生財務大臣「…ナチス憲法…」、「あの手口を学んだら
  どうかね」の発言。安倍政権の「緊急事態宣言」は憲法9条改正よりも怖い!
  この問題の意見広告の記事あります。


  DAYS JAPAN のススメ         2016年2月4日(木) [おいものせなか通信]

  1月号が遅れたので、2月は休みと言ってたのに、なんと初4頁の出血大サービス(笑)?
  実はその3/4が、政治と選挙のことですが、番外編特別号ということで…(^_^;)。
  今月、来月と、戦争に関するお話会を、柔らかい素敵なゲストで。おいもらしくていいね。

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  おいものせなかだより2頁目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    おばちゃんは、君たちを戦場にやりたくないんだよ  

   先月、お客さまから、「以前、おいも通信でファスト・ファッションのことが書いてあって、
  ちょっと気になっていたのですが」と聞かれて、「『トュルーコスト』という映画のことですね。
  他からも観たいという声があって、いつか上映をしたいな」と答え、ちょうどタイミングよく、
  「DAYS JAPAN」1月号にその記事が載っていることを紹介しました。

   そして、お客さまが、「先日の夜行バスの事故も、今の社会のひずみから起こったようで、
  ひとごとではないような気がして」という話題から、今世の中がちょっとおかしくなっているよねと。
  DAYS2月号の特集にも興味を持って、どちらも読みたいと言ってくれました。感謝。

   昨年秋のおいものせなかだよりには、何度か安保法案に反対する内容を載せました。
  今までになかった、国会前の大規模デモや学者・知識人の反対声明などの国民の声を
  無視して、安倍首相は、昨年9月安保法案を強行採決しました。そして、今年は7月に
  参議院議員選挙があります。この選挙で、安倍首相は憲法9条の改憲を公言しています。
  また今回から18歳で投票できます。急な選挙権年齢引き下げに、不安を感じます。
  18歳からの徴兵につながるのではと。

   今年はじめて防衛費が5兆円を突破するという予算の大幅増額を行いました。米軍基地
  の経費を負担するの「思いやり予算」も増額されたとのこと。なのに、国民の医療・教育・
  福祉などは、予算が削られ、消費税を上げて、国民から税金を吸い上げても、今まで公約
  通り社会保障に使われてきたでしょうか?

   世界で戦争を仕掛ける米国に追従する安倍政権は、日本を戦争ができる国、テロの脅威
  にさらされる国へ着々と向っています。パリのテロ事件の直後に、欧米の有志連合への連
  帯を表明した安倍首相に対し、イスラム国は、「日本の市民全員が、これでテロの標的に
  なった」と、公言しました…。

   そんな政権に不安を持っていても、どうしたらいいんだろうとモヤモヤしていたときに、「DAYS
  JAPAN」2月号が届きました。この雑誌は、フォト・ジャーナリズム月刊誌です。その2月号は、
  平和を願う26人の提言の特集です。その提言に、喝を入れられ、心を動かされました。特に、
  これから未来ある若い世代や、政治家が変わっても何も変わらないと選挙に行かない人たち
  にこそ、読んでほしい内容です。マスコミの情報だけではわかりません。私は、今この国が置
  かれている状況に、あらためてすごい危機感を感じ、選挙で安倍政権にNO!をと、今月の通信、
  政治番外編になりました。

   「DAYS JAPAN」は、世界の紛争やテロ、貧困や差別、原発や沖縄の問題から食品の
  安全性まで、様々な社会問題を鋭い写真と文章で伝えます。世界の写真家たちが、中には
  命がけで撮ったであろう写真の数々は、平和ぼけした私たち日本人には衝撃的。でも、それが
  世界で起きている現実。パリの事件が世界中で騒がれた時に、中東の人が、「このようなテロ
  はこっちでは頻繁に起きている、なぜパリだけ注目されるのか」と訴えたという情報に、ハッと
  しました。やはりいまだに先進国がえらいのか?という格差…。

   「DAYS JAPAN」のすごいところは、真のジャーナリズムで平和な社会の構築を追究する
  姿勢もさることながら、元編集長の広河隆一氏が莫大な資金を駆けずり回って集めて、原発
  事故被災者の福島の子どもたちのための保養地を沖縄につくったという、出版社の枠を超えた
  救済活動を行っています。2月号の編集後記の広河社長による「今年のDAYSの方針!」を
  読んで下さい。簡単なことではありませんが、みんなの意思があれば、実現できます。1年前
  の通信でも書きましたが、まず日常の消費生活から変えていくことが、社会の問題の入口です。

   今年は、フェアトレードの活動を第3世界ショップが日本で最初に始めた1986年から30年
  です。当時のメンバーだった私のフェアトレード歴もなんと30年。世界の貧困を減らす画期的
  な方法としてフェアトレードの活動を始めた時は、これで少しは世の中は良くなっていくだろうと
  思いました。それが、今や逆に戦争やテロが頻発して、難民がどんどん増えて、難民受入れも
  拒否される世界になるなんて、全く予想しませんでした。

   国内に目を向ければ、夜行バスの事故も、高齢者が無理な条件でも働かなければならない
  社会のしくみから起きてしまったこと。豊かさと効率を追究してきた現代で、逆に大事なものを
  失っていないか。情報が溢れる中、受け身的で人まかせでなく、自分で考え、判断する力を
  衰えさせていないか。時々自分自身に問いかけます。

   私は、戦争で無意味に人が殺し殺されるのがイヤだから、世界中の戦争に反対です。
  「消費とは、投票と同じです…」という言葉をよく使うのですが、私たちの意思ひとつで世の中を
  良くも悪くもできるのです。
                                                    新田ぶん

   ※ナチスの時よりも危険といわれる法案「緊急事態条項」については、岩上安身さんの
    「IWJ」ウェブサイトをご覧ください。http://iwj.co.jp/ 情報満載だけど頑張って探してね。


  3頁目・・・・・・・・・DAYS JAPAN2月号より、大田氏の若者への提言を転載
             この提言は素晴らしく、多くの若者に届けたいです!
 デイズ.jpg


  4頁目・・・・・26人の提言の中から、4人の方のメッセージを一部抜粋しています。
          この頁を見たい方は、おいもに来店して通信をもらうか、DAYSを購入するか。

  ◎DAYS JAPANホームページ http://www.daysjapan.net/index.html

  おいものせなかだより 1、2月    2016年1月17日(日) [おいものせなか通信]

  遅くなりましたー(^^ゞ。もう1月半分過ぎたので、2月と一緒にしました(^_^;)。
  とりあえずの2月のイベントを載せました。チラシがあるものは、後日アップします。

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 日曜日はこれまで17時閉店でしたが、30分延ばして、17時半にしました。
 日曜・祝日の営業時間は、10時~17時半です。時間過ぎるときは、どうぞお電話ください。
 平日は、9時半~18時半。火曜日定休日。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 おいものせなかだより「B面」…これ、昔のレコード風にカッコつけてましたが、
 若者は知らない言葉かなと、ふつうに「裏面」にします。飽きたら、変えるかも(^.^)/~~~。

        今年のワタシは運がいい!?      2016年1月16日

  毎年新年に、今年の目標を手帳に書く。そして12月には、「あれもこれもできなかった」と、
 自己嫌悪。毎年そのくりかえし(>_<)。若い頃は、「外国語の習得」に始まり、「外国に暮す」
 とか、「晴耕雨読」とかの夢や目標を描いていたが、いつまでも「絵に描いたモチ」。

  そこで、最近は難易度を下げて、「早寝早起き」「早め行動」「読書や勉強の時間をつくる」と
 いう、すぐにでも実行できそうなことを書いた。しかし、それさえもちゃんとできずに忙しく過ぎた
 この1年。こんな簡単なことが何でできなかったの?そして、その理由を考える。
  いつも余裕がないのは、私だけ家事や仕事の負担が多すぎるからだ!なのに夫や子どもは
 あまり手伝わないと、ブーブー文句を言う。母がストレスをためると、家庭は暗く、私はうつ状態
 から、なかなか抜けられない。そんな私を見て、心配した親友がポツリと言った。

  「誰だかが言った言葉でね、できるか、できないかというよりも、やるかやらないか、だって」
  「うん、それは頭ではわかっている。だけど、やれる状況があるかどうかもだよね」と返す。
  悲しいけど、素直じゃないね。今年はいいかげん、くり返してきたそんな状況を変えたい、
 変わりたいと、まずあることをはじめた。

  
  「この年で、まだ勉強するの?仕事にするつもり?」と言われても、あきらめられないのが英語だ。
 昔は簡単な会話ぐらいできたが、岩手に来て、さっぱり話す機会もなく錆びついた。お金をかけ
 ずにと、NHKラジオや英語本を買って、1人で再勉強したが、続いても1~2ヶ月。家族は、また
 ーとあきれ顔。でも、今年はタイに行く予定があり、またやらねばと思っていた矢先、昨年末市内
 の英会話スクールのフィリップが久々に来店した。十数年前から、たまーにパン用の全粒粉を買
 いに来る。会話は日本語。スクールの様子をそれとなく聞くと、「今なら入会金無料」にそそられ
 たが、私に行く時間がつくれる?

  その1週間後、たまたま来店した、私と同年代のお客さんが、「実はスクールに毎日行ってる、
 すごく楽しい」と言ってびっくり。昼間教師の仕事の後に、夜の勉強が楽しい?今まで、うちはお
 金もない、時間もない、家族もいるから夜は出にくい。自分には英会話スクールなんて贅沢で、
 別世界だった。でも、いつまでも「あーやりたかったけど、やれなかった」で、人生を終わるのか。
 本当にやりたいなら、本気でやるしかない。29年のブランク。独学は意志薄弱でダメだったから、
 見切りをつけて、お金は必要な時に必要なところに落とすべき、と決心して新年からスクールに
 通い始めた。(はじめは夫に黙って、夜な夜なイソイソと出かけるのを懐疑の目で見ていたハズ(バンド)) 

  これまでは、夜も仕事をして疲れていたが、閉店後自分だけ先にご飯をかきこみ、毎晩行って
 きまーす。いい母やーめた。ただ、その分仕事はたまり、時に夜なべも。遅いスタートだったが、
 末っ子が高校を卒業して出たから、できたことかも。

  「あなたの時間や能力を貧しい人々のために、少しでも使ってほしい」これは、フェアトレードの
 生産団体のマネージャーの言葉。私はよく、「もったいない」を使う。私の環境や途上国支援の
 活動の多くを、この店で商品を通して、その意味を伝えることに費やしてきた。それも、せっかく
 かじった英語がもっとできれば、より深く、広く、発展させることができるのでは。私の頭とからだ
 はまだまだ使える!?「もったいない」。

  そのためにも、スクールだけでなく、自分で勉強していた英語本のCDを聞きたい。でも、機械が
 ない。これまで何台も安いのを買っては、数年でCD機能が壊れてしまい、店ではラジオだけかけ
 てる。タイは英語もあまり通じないから、タイ語も少し勉強したい。やっぱりCDプレイヤーが必要だ。
 「よし、明日こそ、お店に行って買おう」と決心して、翌定休日の昼間のクラスの後に買う予定だった。
 
  翌日の昼のクラスは生徒は私含めて2人。そこで初めて会ったTさんは長く常連の生徒さん。
 おいものせなかは、看板の前を通ったことがあるが、一見どこがお店で、どこが入口か分からなか
 ったという。こんな商品を扱っていると話すと、「とても高そう~」と何度も言っていた。クラス終了後、
 私は帰る間際に先生に、「CDプレイヤーを、これから買いに行く」と言ったら、横からTさんが、「MD
 が壊れてるけどCDは使えるのがあって、処分に困ってたから、あげてもいいですよ。2台あったか
 も」と言う。「えー、CDが使えるのなら、使う!」急展開で棚からぼたもちが落ちてきた!?

  早速Tさん、夕方届けてくれた。年式は古いけれど、立派な2台だ。1台はMDもCDも調子悪い
 が、「よかったら置いていってもいい?」と処分したげ。「いいですよ。修理してみます」もう1台は
 問題なくOK。うちは、最後まで使い切ります!お礼にフェアトレードチョコと、蜂蜜をあげたら、い
 らないものを使ってもらうのにと恐縮され、とても喜ばれた。久々に昔のリサイクル業の時の双方
 が喜ぶ感動がよみがえり、「もったいない」で不要品がまた生かされると思うと、うれしい。CDが
 動かない方は、夫が試しに分解していじってみると(機械苦手というが)、ラジオはダメだがCDが
 動くようになった。こっちは自分の作業場で使うよと、喜んでいる。スクールからぼたもち2コ^m^。
 
  本当にウソみたいな、運がいい出来事だった。これから買いに行くという時に、たまたま口にした
 一言で!今までの私だったら、こんなプライベートなことは、あまり言いたくない。ハズカシイ、ずう
 ずうしい、自慢げで。自分は運がいい人と思ったことがない。でも、想いや願いを遠慮せずに表に
 出すことで、叶っていくこともあるのだなと思った。今年のワタシは運がいい?よくわかんないけど
 (笑)、頑張ろう。お客さまにもいい運が行きますように!
   
                                           新田うん(いや)ぶん

     
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  「夢みるバァバ」           2015年12月10日(木) [おいものせなか通信]

  おいものせなかだより12月ができました!またも、お知らせいっぱいで、字だらけです。
  KAORIcandle×風蔵の「2人展」は来週水曜日からです!ワークショップもご予約が確実です。
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  B面「夢みるバァバ」

 三田なおし.jpg


  三田照子さんのご著書「ぐるぐる回し~私の戦後史」は、おいもカフェでも読めます。

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  おいものせなかだより B面       2015年11月21日(土) [おいものせなか通信]

         映画と元ビリギャルと、スピーチ     2015年11月21日 

  先月の通信や今月もなかなか裏面を書けず、でも穴をあけたくない。では、4月に書いたビリ
 ギャル娘のスピーチを載せるか…、うーん内容が私は気恥ずかしいのと自慢に思われないかと
 躊躇してたら、「私は泣きました。絶対いいですよ!」とお客さんに背中を押されたが、突然スピ
 ーチだけでは?補足の文章がないとね。先日の上京の旅が、ちょいと私によかったので、また
 どうでもいい私的な話題を前文にします(^^ゞ。
   

  もともと、11月14日(土)に、私が理事として関わるNPO法人「お産サポートJAPAN」で勉強
 会があっての上京だった。菊地栄さんが出産環境と政策のテーマでお話される。きくちさんの
 お産関係の著書はうちでも扱ってきたし、私の地域医療の活動の参考にできたらという目的もあり。

  ちょうどその日の午前中、フィリピンのゴミ処分場や貧困の地域で暮らす人々を支援するNGO
 「ソルト・パヤタス」の勉強会もあった。私が2年前に現地で1日スタディツアーに参加したが、
 深い問題で未消化だったので、もっと知りたいと参加した。東京事務局の若者主催で、皆学生の
 ときに現地で活動に参加し、社会人になってからもボランティアで、子どもたちの教育を支援しよ 
 うと図書館建設のプロジェクトを応援する。正規スタッフはマニラでの活動が多いため、こうして
 若者が国内で活動をサポートしてくれるとは、あらためて、ソルトは21年間地道ですごい仕事だ。


  翌日はお気に入りのアップリンクで映画を観た。今年9月に94歳で亡くなった伝説の報道写真
 家の追悼上映。「ニッポンの嘘・報道写真家 福島菊次郎90歳」。フォトジャーナリズム月刊誌
 「DAYS JAPAN」で知っていたが、やはりすごい人だ。ヒロシマ、水俣、安保、三里塚、フクシマ
 と、写真から伝わる真実。「戦争は起きるよ」亡くなる直前まで、安倍政権がいつか日本を戦争に
 駆り出すことを危惧していた。上映後監督のトークも聞けた。

  ちなみに、「DAYS JAPAN」は定期購読者によって支えられている。今、日本のジャーナリズム
 が危機に瀕している中で、「本当の情報」を伝える使命を担っている稀有な素晴らしい雑誌である。
 ぜひ、皆さんも定期購読で「DAYS JAPAN」を支えましょう。年間7700円で、世界の不条理な
 真実が見える。ぜひ、すぐにでも。DAYS11月号の福島菊次郎追悼特集号や福島菊次郎の写真
 集もおすすめだ。その夜は、早くに家を離れた息子たちとも合流し、久々に鍋を囲み、何でも対等
 に話し合える年齢になり、心配は尽きないが成長を実感した夜だった。

  翌日もアップリンクで公開直後の映画「ザ・トゥルー・コスト ファストファッション真の代償」を観た。
 この映画は、大量生産・大量消費の服ファストファッションの裏側で、途上国の労働者の過酷な
 労働環境を描いたドキュメンタリー。皮革工場の汚染水で皮膚のダメージがひどいインドの女性、
 月160ドルの最低賃金要求するカンボジアの工場労働者のデモに、警察が実弾発砲して戦場の
 よう。酷い現実とその一方で、フェアトレードやエシカル(倫理的)ファッションで世界を変えようと
 する人々、ピープル・ツリーの代表サフィア・ミニーも出演する。うちの娘も一緒に観たが、自分も
 買ったことのあるファストファッションのブランド「H&M」「フォーエバー21」「ユニクロ」「GAP」など
 の企業名が次々。どう感じただろうか。


  その夜、娘の部屋に入るなり、「せっけんにした。やっぱり怖いからね」うちから送った粉せっけん
 がある。そういえば、前は部屋干しのせいかずっとヘンな臭いがしてたが、今回は臭くない。あれは
 合成洗剤の香りが逆に臭くしてたのかも?夕飯はから揚げと筑前煮がリクエスト。他に、すき昆布、
 切干大根、小松菜の煮びたし、おから炒りなど、以前は喜ばなかった地味な和食をおいしいと。
 ついでに作り方も教え、小分けにして冷凍。

  そして、予想外にすっきりときれいにしている部屋で心地よく布団に入ると、この部屋も2年で
 引っ越したいという。はー?やっと見つけた(4月号)、駅にも大学にも近くて台所が広いマンション
 で格安で、何が不満なの?「2口コンロがいい、トイレと風呂が別がいい、窓の外が道路で開けら
 れない」「学生には十分だよ、アジアでは狭いひと部屋で家族10人くらいで暮らすし、お母さんは
 昔風呂なしの6畳一間で生活してたんだよ」「お母さんの時代と違う。家賃や生活費は私のお金で
 何とかしているんだから、いいでしょ!」はいはい、確かに仕送りはしていない。奨学金とバイトで
 何とかやっているようで、そこはえらいが。それにしても今の子は、贅沢だ、足るを知れ!
 今日の映画で何も感じなかったかと内心ブツブツ言って就寝。


  翌朝学校に送りだして、私も最後の一日を楽しんで帰ろうかと、ふと野菜箱を見たら、前に送った
 青菜が腐り、洋梨も腐りかけ、りんごもしわが出て、さつまいもも手つかず。夕べの揚げ油の残りを
 早めに使ってと言ったものの…。にきびを気にしながら、お菓子が好きな娘。よしっ、洋梨はジャムに、
 粉と卵で簡単りんごケーキ、残った油で大学いも、古そうなきゅうりは塩麹漬け。キャベツはザウワ-
 クラウト風に。結局台所でお昼過ぎまでかかり、それから手紙を書いた。

  来年後期にアジアへ短期の必須留学がある。運がいいのか、実力か、希望するタイの難関大学
 に行けることになった。勉強も頑張ってるねと誉めつつ、部屋のことも、留守中家賃払ってそのまま
 か、引越しするいい所があるのか、よく調べて考えて自分で決めなさいと。


  今回随分いい母ぶりを書いたが、自分も野菜は腐らせる、仕事にかまけて子どもは放任、基本的
 なことを日頃から教えておくべきだったと反省の多い私。娘のスピーチや「私なんて生まれてこなけれ
 ばよかった」と言われてハッとしたことも。でも、いつだって子も親も一生懸命なら、これでいいのだ。

  それにしても、勉強会や観たい映画(福島菊次郎は1週間延長だった!)など、ラッキーなことが
 重なり、元気をもらった、家出旅行(^_^;)だった。感謝。

 ※本編(笑)の娘の高3の時の英語の弁論大会のスピーチ全文(日本語)は、紙面の都合で
  載せられず、ブログに掲載します、すみませんm(__)m。

  ソルト・パヤタス  http://www.saltpayatas.com/
  DAYS JAPAN  http://www.daysjapan.net/
  UPLINK アップリンク http://www.uplink.co.jp/

      
  
          My Great Mother


  「お母さんは何の仕事をしているの?」
  「フェアトレード関係の仕事です」
  「フェアトレードって何?」
  「よく分からないです」 

  私は母の仕事について聞かれるのが好きじゃなかった。
 私の母は、周りの友達の母とは違った仕事をしているし、説明してもよく分かってもらえないと
 思って、答えをにごしたり、話をそらしたりしていた。


  母は発展途上国の人たちが作った手工芸品や農産物を販売する仕事をしている。
 私が小さい頃から母は仕事ばかりで忙しい毎日だった。夕食後も遅くまで仕事をしていた。
 私が母と一緒に出掛けたりする時間はあまりなかった。母と一緒に出掛けたりする友達が
 うらやましかった。人一倍さみしがりやの私はさみしくて仕方がなかった。

  私は母が私と出かけるのが好きじゃないんじゃないかと感じていた。私はそんな母の仕事が
 あまり好きではなかった。母がどんな仕事をしているかは、何となくは分かっていたけれど、
 利益がそんなに上がるわけでもないのに、なんで自分や家族よりも他人のためにそこまでする
 んだろう、と感じていた。

  たまに私が好き嫌いをしてごはんを残せば、「世界には食べたくても食べられない人たちが
 たくさんいるんだよ。」と言われた。
 「自分は自分。比べないで」と私は反発した。ほんとはもっと母と一緒にいたい。
 楽しくいろんな話をしたいのに、素直になれなくなっていった。

  中学を卒業し、私は不来方高校に入学した。英語が好きで、外国語を学びたいと思い、外国語
 学系を選んだ。クラスメイトはボランティアに興味を持っている人がとても多く、様々な活動に熱心に
 取り組んでいる。世界の問題について考える機会も度々あった。改めて世界の現状、世界が抱え
 ている問題を目の当たりにし、考えていくうちに、私の心に火がついた。今まで何度も本気で考え
 る機会はあっただろうけど、無意識に考えないようにしていた。そんな私を変え、後押ししてくれた
 のは、クラスの仲間たちだった。


  少し私の母の話をさせて下さい。母は大学卒業後、会社に入社した。その4年後、「悔いのない
 人生を送りたい」という思いから、一か月間、たった一人でインドやタイなどの貧困地帯を訪れた。
 それをきっかけに、母は勤めていた会社を辞めた。不公平な環境や社会の矛盾に対する怒り、
 憤りといった、様々な思いを抱き、母は活動を始めた。
 世界の貧困問題を何とかしたい、その一心で。
 
  それ以来母は、国際問題を中心に様々な活動に取り組んでいる。フェアトレードショップも
 オープンから20年以上続けている。取り扱っている商品は、途上国で製造、生産されたもの。
  途上国では多くの人たち、特に女性や子供達が安い賃金で重労働をせざるを得ない状況に
 あり、その日一日を生きるのがやっとの生活を送っている。そのような人たちに適正な対価が
 支払われている 商品を販売することで、彼らの経済的、社会的自立を支援することがフェアト
 レードだ。寄付などの経済支援とは異なる。作り手と買い手の対等な取引をする企業、団体が
 増えれば、それだけ多くの人たちの生活が改善される。

  母のこれまでの活動は、たくさんの国で、数えきれない人たちの人生に希望と笑顔を与えてきた
 だろう。母の仕事の素晴らしさ、母がなぜあんなに必死に働いているのか、母の思いがようやく
 私にも理解できるようになった。コズの仲間たちと一緒に活動し、考えているうちに。

  以前の私は世界の状況、問題について「なんとなく知っている」程度だったが、本気で何とかし
 たい、という思いが私のなかで大きく、強くなっていった。自分ができること、すべきことは何だろう
 と本気で考えるようになった。しかし同時に複雑な感情、様々な葛藤に悩むようになった。

  学校に行けない子が世界には数えきれない程いる。彼らは勉強したくてもできない、ごはんも
 十分に食べられない。しかしそんな人たちが欲しくても手に入れられないもの、したくてもできない
 ことが、私のまわりにはあふれている。そしてそれを私たちは当たり前のように思い、時にはめん
 どくさがったり、嫌だと思ったりしている。

  なんでそんなに違うんだろう。生まれた国が、生まれた場所が違うだけで。そのことが悔しくて、
 嫌でたまらなくなった。誰だって人間らしく、幸せに生きる権利があるはずなのに、貧しさのために、
 人間らしく生きられない、そしてそのような生活から抜け出すチャンスすら得られない。貧しい環境
 に生まれたために。

  そんな人たちが、世界中に十億人以上もいる。彼らはどうすれば、そのような貧困の連鎖から
 抜け出せるのか。彼らのために、私たち、豊かな国に住む私たちだからできること、いやすべきこと
 があるはずだ。

  不来方での学び、ボランティア活動の中で、そのような思いは確信になった。それは決してお金や
 モノを送る支援ではない。彼らが自ら考え、行動し、生きていく、自立を支援すること。今日を生きる
 のに必死な人たちが、明日のこと、未来のことを夢見て、笑顔で暮らせる家庭、地域、国を増やして
 いくこと。そのために自分にできることがしたい。母がこれまでしてきたように。


  私は今、Free The Children JapanというNPO団体に所属している。貧しさのために過酷な労働
 を強いられている子供達に、教育の機会を提供し、貧困の連鎖から抜け出す手助けをする団体だ。
 私は仲間とここ岩手で活動を始めている。

  そして一つの大きな夢を見つけた。将来フェアトレードのファッションブランドを設立することだ。
 フェアトレードで扱う商品が、もっと魅力的なものになれば、もっとたくさん売れて、途上国の人たち
 の自立を支援することができる。そして世界の若い人たちにももっとフェアトレードや世界の問題に
 関心を持ってもらえる。貧困、飢餓、差別、児童労働、戦争といった世界の問題に。
  今この瞬間を生きる人たちと一緒に笑顔になりたい。世界を変える力になりたい。母のように。
 それが私の夢だ。


  この夢、そして母の偉大さに気づかせてくれたクラスメイトに出会えたことに、心から感謝している。
 そしてなにより母のもとに生まれたことに感謝している。いつも近くにいるのに、ホントは好きなのに、
 素直に向き合えなかった母、そんな母が今は世界一のかけがえのない、尊敬すべき存在になった。
 母からの大きな影響と愛情を受けた私は、これから母の思いを受け継ぎ、世界の助けを必要として
 いる人たちのためにすべきことをしていきたい。


  「お母さんは何の仕事をしているの?」今なら答えられる。誇りと自信を持って。

 「麹をたのしむ」 エコ・ブランチ!    2015年11月13日(金) [おいものせなか通信]

  おいもだより11月がようやくできました!が、裏面は、間に合わず、来週になるかも…(^_^;)。

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  今年最後の「おいものせなかのエコ・ブランチ!」やります。
  風土農園の伊勢崎まゆみさんをゲストに、麹のお話やおいしい麹料理を多彩に。ぜひ、どうぞ! 

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  おいものせなかだより 9月        2015年9月7日(月) [おいものせなか通信]

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 おいものせなかだより B面  
  
                  まず、総理から前線へ。 
 
  8月末、「戦後70年 昭和をふりかえる」企画展に、新しい一関図書館まで行ってきました。
 貴重な展示資料を短時間で見るだけでも、あらためて戦争の悲惨さを感じ、過去に目をつぶ
 ってはいけないと痛感しました。日本兵は戦地でろくに食べられず前線へ、半分以上は飢え
 死にする一方、アメリカは戦地で米兵のためにパンやアイスクリーム工場まで作ったとか。
 戦争は、後で悔やんでも遅いのです。

  先日、平泉在住の素敵な女性、遠藤セツ子さんの個人通信「えんどう豆」が届き、柔らかい
 紙面で安保法案などの情報が満載です。なかでも今年80歳で長崎で原爆にも被曝した戦争
 体験者の美輪明宏氏のインタビューが読みごたえあり、一部転載させて頂きます。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   7月13日、スタジオジブリの宮崎駿監督が、外国特派員協会主催の記者会見で、安倍政権
 を痛烈に批判した。また、高畑勲監督も安保法制と改憲の動きに懸念を表明している。ジブリが
 無料で配布している小冊子「熱風」8月号から一部を抜粋して転載します。

  ・安倍首相らへの提言
 
  「(人間は)失敗を繰り返してばかりいる。安倍さんや、石破(茂)さんや、麻生(太郎)さんにし
 ても、みなさん、言い出しっぺの責任を取っていただいて、徴兵制になるならば、まずご自分が、
 年齢に関係なく、鉄砲を担いで、鉄兜をかぶって、まず第一線に出ていただく。それから、お子
 さんも、孫も、きょうだいも、それから娘さんのボーイフレンドも、全部一緒に連れ立って第一線に、
 まず最初に出ていただく。もちろん一兵卒でね」 

  ・安保法制について

  「私は笑ってますね。学習能力がないということでしょう。第二次大戦と同じ。歴史に学んでい
 ないんです。日本は、実は戦争ができない国、不可能な国です。大正10(1921)年に暗殺された
 原敬が言っていたように、日本には何の資源もない。石油も鉄もニッケルも、何も採れない。食料
 自給率もいまや40%を切って、ほとんど輸入に頼っている」

  「とにかく知力が足りないんです。あるのはやまいだれの『痴力』と情念だけ」

  ―美輪は、太平洋戦争は“横綱に赤ん坊が戦いを挑んだようなもの”として、日本が「知力が
 足りない」為政者によって、いかに無謀な戦争へと突き進んでいったか強調した上で、安倍首相
 が「またそれと同じようなことをやろうとしている」と言うのだ。

  「もうひとつ、日本は(戦争を不可能にする)抑止力を自分たちで作っちゃったんです。原発です。
 日本の沿岸をなぞるように50数カ所も原発を作っちゃった。今は特攻隊の時代じゃない。ミサイル
 や無人爆撃機の時代です。原発を狙われたら一巻の終わり」

  ―安倍首相が防衛力増強の重要性を語りながら、その一方で国防上の弱点である原発という
  “爆弾”を維持し続けている矛盾を鋭く指摘する。

  ・政権に賛成している選挙民に伝えたいことは?

  「別にないですね。そのときにならなければ、人間というのはわからないんです」

  美輪がここまで国民の責を問うのにはわけがある。たしかに安倍自民党は、先の衆院選(12/14)
 でアベノミクスによる経済成長を掲げて議席を守った。しかし美輪は、安倍政権の真の狙いが安保
 法制であることを早くから見抜き、メディアを使って発信してきた。
  たとえば、衆院選の直前、スポーツニッポンのインタビューではこう語っている。

  「国民は経済問題ばかりに目を奪われてはいけません。実はその裏に日本の将来を揺るがしか
 ねない重要な争点が隠されているのです。それは、『集団的自衛権』行使の問題です。(略)
  きっと首相は、国会で自分の都合よく安保関連法案を通すためには、この時期に選挙をしておく
 のが最も良いタイミングと判断したのでしょう。(略)ここで再び衆議院で安定多数の議席を確保して
 おけば、「国民からの信任を得た」と、任期の向こう4年間、首相はやりたい放題好き勝手に、きな
 臭い「積極的平和主義」とやらを進められると踏んだに違いありません。(略)

  いつの時代も犠牲を強いられるのは、弱い立場の人間なのです。こういう世の中で果たしていい
 のでしょうか。そういう流れを止めるのも、有権者みなさんの大切な1票に他なりません。よくお考え
 になり、投票所に足をお運び下さい。日本の未来を良くするも悪くするもあなたの責任なのですから」
  (「スポニチアネックス」14年12月12日)

  少なくともあのとき、国民は安倍政権の本質を見抜いていなければならなかったのだ。いち早く
 安倍政権が目指す「戦争のできる国」に抗ってきた美輪明宏だからこそ、忸怩(じくじ)たる思いで
 「殺し、殺されに行け」と強い言葉を投げかけるのだろう。美輪が言うように、「そのとき」になるまで、
 われわれは過ちに気がつけないのか。現在の安倍政権は、誰がどう見ても、完全に暴走状態に
 突入している。そんななか、われわれにできることはなにか。ひとつは、国民の声で安倍政権の支持
 率をさらに下げ、解散に追い込み、次なる選挙で自民党にだけは投票しないようにすることだがー。 
 (転載ここまで) 
  ※美輪・ジブリ、また、瀬戸内寂聴との対談もネットで見れます。

  タイトルは、1982年広告批評の反戦特集に掲載のコピーライター糸井重里のコピー。
  ポスターデザインは、浅葉克己。

  熱風から http://blogs.yahoo.co.jp/honjyofag/65723205.html
美輪×寂聴 http://www.myvi.ru/watch/05233027091_bLdQANsz5EG8q3OFKtiqiA2

  おいものせなかだより 8月        2015年8月7日(金) [おいものせなか通信]

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おいもだよりB面

 衆院特別委員会で安全保障関連法案、いわゆる「戦争法案」が強行採決された2015年7月15日、若者ら有志の「SEALDs KANSAI」が大阪・梅田駅のヨドバシカメラ前で緊急街宣アピールを行った。以下、ネット上で反響を呼んだ、寺田ともかさん(21歳)のスピーチ前文を掲載。

  「こんばんは、今日はわたし、本当に腹がたってここにきました。国民の過半数が反対している
 なかで、これを無理やり通したという事実は、紛れもなく独裁です。だけど、わたし、今この景色に
 本当に希望を感じてます。大阪駅がこんなに人で埋め尽くされているのを見るのは、わたし、初めて
 です。この国が独裁を許すのか、民主主義を守りぬくのかは、今わたしたちの声にかかっています。

  先日、安倍首相はインターネット番組の中で、こういう例を上げていました。『喧嘩が強くて、いつ
 も自分を守ってくれている友達の麻生くんが、いきなり不良に殴りかかられた時には、一緒に反撃
 するのは当たり前ですよね』って。ぞーっとしました。

  この例えを用いるのであれば、この話の続きはどうなるのでしょう。友達が殴りかかられたからと、
 一緒に不良に反撃をすれば、不良はもっと多くの仲間を連れて攻撃をしてくるでしょう。そして暴力
 の連鎖が生まれ、不必要に周りを巻き込み、関係のない人まで命を落とすことになります。

  この例えを用いるのであれば、正解はこうではないでしょうか。なぜ彼らが不良にならなければ
 ならなかったのか。そして、なぜ友達の麻生くんに殴りかかるような真似をしたのか。その背景を
 知りたいと検証し、暴力の連鎖を防ぐために、国が壊れる社会の構造を変えること。これが国の
 果たすべき役割です。
 
  この法案を支持する人たち、あなたたちの言うとおり、テロの恐怖が高まっているのは本当です。
 テロリストたちは、子供は教育を受ける権利も、女性が気高く生きる自由も、そして命さえも奪い続
 けています。しかし彼らは生まれつきテロリストだった訳ではありません。なぜ彼らがテロリストに
 なってしまったのか。その原因と責任は、国際社会にもあります。

  9.11で、3000人の命が奪われたからといって、アメリカはその後、正義の名のもとに、130万人
 もの人の命を奪いました。残酷なのはテロリストだけではありません。
 
  わけの分からない例えで国民を騙し、本質をごまかそうとしても、わたしたちは騙されないし、
 自分の頭でちゃんと考えて行動します。日本も守ってもらってばっかりではいけないんだと、戦う
 勇気を持たなければならないのだと、安倍さんは言っていました。

  だけどわたしは、海外で人を殺すことを肯定する勇気なんてありません。かけがえのない自衛
 隊員の命を、国防にすらならないことのために消費できるほど、わたしは心臓が強くありません。
 わたしは、戦争で奪った命を元に戻すことができない。空爆で破壊された街を建て直す力もない。
 日本の企業が作った武器で子供たちが傷ついても、その子たちの未来にわたしは責任を負えない。
 大切な家族を奪われた悲しみを、わたしはこれっぽっちも癒せない。

  自分の責任の取れないことを、あの首相のように『わたしが責任を持って』とか、『絶対に』とか、
 『必ずや』とか、威勢のいい言葉にごまかすことなんてできません。

  安倍首相、二度と戦争をしないと誓ったこの国の憲法は、あなたの独裁を認めはしない。
 国民主権も、基本的人権の尊重も、平和主義も守れないようであれば、あなたはもはやこの国の
 総理大臣ではありません。民主主義がここに、こうやって生きている限り、わたしたちはあなたを
権力の座から引きずり下ろす権利があります。力があります。あなたはこの夏で辞めることになるし、
わたしたちは、来年また戦後71年目を無事に迎えることになるでしょう。

  安倍首相、今日あなたは、偉大なことを成し遂げたという誇らしい気持ちでいっぱいかもしれま
せん。けれど、そんな束の間の喜びは、この夜、国民の声によって吹き飛ばされることになります。

  今日テレビのニュースで、東京の日比谷音楽堂が戦争法案に反対する人でいっぱいになったと
 見ました。足腰が弱くなったおじいさんやおばあさんが、暑い中わざわざ外に出て、震える声で
 拳を突き上げて、戦争反対を叫んでいる姿を見ました。

  この70年間日本が戦争せずに済んだのは、こういう大人たちがいたからです。ずっとこうやって
 戦ってきてくれた人達がいたからです。そして、戦争の悲惨さを知っているあの人達が、ずっとこの
 ようにやり続けてきたのは、紛れもなくわたしたちのためでした。

  ここで終わらせるわけにはいかないんです。わたしたちは抵抗を続けていくんです。

  武力では平和を保つことができなかったという歴史の反省の上に立ち、憲法9条という新しくて、
 最も賢明な安全保障のあり方を続けていくんです。わたしは、この国が武力を持たずに平和を保つ新
 しい国家としてのモデルを、国際社会に示し続けることを信じます。偽りの政治は長くは続きません。

  そろそろここで終わりにしましょう。新しい時代を始めましょう。
  
  2015年7月15日、わたしは戦争法案の強行採決に反対します。ありがとうございました」

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