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  おいものせなかだより4月   2017年4月5日(水) [おいものせなか通信]

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 おいものせなかだより4月 ウラ

 
         ずっと一緒に笑顔でいよう
                            2017年4月5日(水)


 「ずっと一緒に笑顔でいよう」息子が結婚式の二次会に流す、友だちや家族から
 内緒で集めたお嫁さんへのサプライズ動画の中で、息子が書いていたメッセージの
 中の文字をつなげたら、最後に現れたのが、この言葉。
 「そういえば、あの子は生まれた時から笑っていたな」

  「おいものせなかはどういう意味ですか?」よく、聞かれる。当時2歳のこの子
 がつけた。意味不明。東和町の山あいの自宅で生まれた子は、助産婦さんが、
 「赤ちゃんは胎脂があるから大丈夫」と、私の後産(あとざん)が済むまで新聞紙に
 包まれてガサゴソ動いてた。 ※後産は母体から胎盤を出すこと。30分位。

  いつも裸んぼ。食卓の脇で「うんち」と言って、エーと言ってる間に、5秒で
 床にボトッ。外で全力で走っていて止まれず、停車中の車に激突して、エヘヘ。
 店の奥からキャベツを頭に乗せて現れて、お客もびっくり。熱はキャベツか豆腐を
 乗せとけという母の仕業。氷点下の朝、半袖Tシャツ1枚にランドセルで登校する
 姿に通りすがる人がギョッ。古雑誌の投げっこでよろけて鉄柱にぶつかって頭を
 切ってハゲを作ったが、中学でまた頭から血を流して帰ってきた。チャリでフェンス
 の穴を通り抜けられると思った、エヘヘ。

  小学3年から始めたサッカーでプロになる夢を抱き、大学もサッカーの名門を
 目指して落ちて、過酷な「新聞配達少年で浪人」の手続きをしていたが、幸運にも
 別の国立後期で受かった。大学でサッカーの練習の後に、夜10時から深夜2時まで
 バイト。審判の資格もとり、海外の大会で審判も経験、就職して社会人チームに。
 日夜仕事全力、週末サッカー。旅行好きで盆暮れも帰省しない子が、珍しく正月に
 帰ってきた。雪の中に真っ裸でダイブする写真を友だちと約束したから撮ってと。
 それが目的で帰ったか(笑)。

  昨年11月、かわいい彼女を連れて帰り、結婚の報告。式は3月、引き出物を
 探しているようで、つい、「フェアトレードのギフトはどう?」という母の提案に、
 即「いいですね!」と、お嫁さん。す、素直だ。お見送りのお菓子もフェアトレード
 のチョコにしてくれた。テーブルのカード立てに、インドのパレワストーン。ギフト
 の中身は、ネパールの紅茶、クッキー、スプーン、パレスチナのオリーブ・オイルや
 石鹸にオーガニックコットンタオルなど。初めてのフェアトレードの引き出物の注文!

 「生産者の説明パンフもどんどん入れていいですよ。この機会に、お母さんの仕事
 フェアトレードをみんなに知ってもらいたいです!」
  うぅ、二人の気持ちに泣けるー(*_*;。

  張り切ってオリジナルの手書きの説明を作り、色鉛筆やハンコで一枚一枚色塗り。
 ラッピングは手漉き紙にフェアトレードの麻ひも。式の3日前に引き出物を90個
 無事に送って一段落の後は、作ってほしいと頼まれていたウェルカムボード。夫が、
 ある材料でここまでだ!と放った土台に、後は私が引き受けて、文字を描く。前日、
 うちのアイビーを持って行ってからませた。これは好評だった。
 「親父の絵も、この機会にみんなに見てほしい。せっかくのチャンスだから!」と
 10点ほど、頑固親父も内心うれしげに飾っていた。
 
  式場は、六本木の一軒家貸し切りの結婚式場。二人が旅した国の写真やグッズを
 あちこちに。席次表は、旅のガイドブック「地球の歩き方」の表紙からしてそっくり!
 各テーブルに行った国の国旗とお土産グッズ、チャペルから披露宴会場までの階段に
 写真をズラーと飾り、各席の世界地図の断片に皆で寄せ書き。至るところ「旅」が
 テーマ。そういえば招待状からして、パスポートだった。皆に楽しんでもらおうと、
 二人で一生懸命準備してきた。披露宴の間も、ずっと皆が笑顔。また泣く人もいて、
 とてもいい結婚式だ。

  最後の親への言葉。緊張する。二人とも親だけでなく、兄弟姉妹への言葉を書いて
 いた。息子は5人分を、便箋4枚にぎっしり、全部読む。こんなのアリ?(笑)この子は
 15歳から家を出たので、久々に6人揃ったこの時だから伝えられる想いを書いたのだ。
 

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  親父から学んだことは、人生という大きなくくりにおいて、「やりたいことをやる」
 「なんとかなる」ということ。(略)親父は、普通の人は「お金になるからやる」と
 判断するところでも、自分の考えがぶれないのがすごい。俺が、「人生お金じゃない」
 と思って生きているのは、損得勘定で物事を判断しない親父がいたから。「お金を稼
 ごうとしない」親父って、本当に稀有で貴重だよ。その分何をやっているかといったら、
 家の壁に板を打ったり、壁に穴をあけて煙突を通したり、他の人ができないことをやっ
 ている。(略)おかんが苦労していることも多いから、ちゃんと手伝ってあげてね。

  お母さん。苦労の多い子育てだったと思うが、みんなここまで育ちました。自分の
 ことはさておき、家族のこと、他人のこと、そして発展途上国の貧しい人たちの為に
 誇りを持って仕事をする姿勢、昔からずっと尊敬しています。小さい頃、貧困の国々の
 人達を助ける前に、目の前にいる貧困な俺らを助けてよと、何度も思いました。でも、
 オカンは、自分達は十分幸せなんだと。寝るところがあって、着る服があって、食べる
 物がある、それだけで幸せなんだから、ぜいたくはしないで周りの人を助けなさいと。
 そんなオカンだったからこそ、ご飯つぶは残さないとか、モノは大切にするとか、余っ
 たからと言って食べ物を捨てないとか、常に貧しい国の人達のことを考えた判断をする
 ようになりました。小さなことのようで、とても大切なことを学びました。(略)

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  「どういう家庭にしたい?」に、息子が「笑顔が絶えないふざけた家庭」うんうん。
  お嫁さんは、「世界一クレージーな家庭」・・・彼女の方が、一枚上手だわ(笑)。
  二人の、何度も出てくる「笑顔」に感心した。簡単そうでいて、簡単じゃない。
  えらいな、がんばれ!

                                   (ぶん)

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