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  おいものせなかだより 12月     2016年12月16日(金) [おいものせなか通信]

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  おいもだより 裏面

              ビリギャル子の母ちゃん、タイに行く

   以前通信に書いた、うちの元ビリギャル子が8月からバンコクの大学に交換留学生として
  行った。「せっかく5ヶ月もいるのだから、タイ語を学んで、NGОを訪ねてボランティアをやると
  いいよ」という母の言葉、「ハイ!」と元気に飛び立った娘だった。

   1ヶ月がたった。メールにタイ語のタの字も出てこない。どうした?「高い授業料払ってタイ語
  やっても、将来使うかわからないし。学校がつまらない。日本に帰りたい。でも帰ったところで、
  お母さんはじゃあ何しに行ったのと言うにきまってる!」と、テンションMax↓。

   うーむ、タイが合わなかったのか。それにしても贅沢だ!誰もがいいねーと羨む留学生活。
  それもタイの東大とかで、バンコクの一等地にデンと。私が制服着て代わりに行きたいくらい。
  実は、娘がいる間に行きたい!と、私は夏からタイ語を始めた。娘のお下がりのとブックオフ
  で見つけた2冊の教科書で独学。毎日朝飯前の1~2時間と、定休日に4~5時間。3ヶ月で
  マスターするぞ!と短期決戦で猛勉強。特に必要性はなくても、話せれば世界は広がると
  夢見て頑張る母と、抜群の環境にもかかわらず無駄に頑張らない娘。時代が違う?そして、
  私はついに11月にタイ語の勉強の成果を!なんて、ハハ…撃沈でした。現地で3ヶ月やるの
  と日本とでは全然違う。あの勉強は何だったのか~(涙)。やり方が悪かったか、気を取り直して
  仕切り直しだわ。

   そしてスマホ騒動。私は携帯を持っていないので、バンコクで娘との連絡が心配だった。
  娘たちはこの際買えと言う。では格安スマホなるものをせっせと調べて、やっと安いタイプでと
  決めたら、10日間の旅行のためにわざわざ買うの?と誰かに言われて、またくじけた。やはり
  持ちたくない気が出た。ついに、体育系息子にダメ元で聞いてみた。そしたら、息子の彼女が、
   「私の使っていないスマホを使っていいですよ。契約しなくてもWifi(ワイファイ)が飛んでいれば
  つながるので、ラインで電話もタダでできます!」

  タダ?偶然にも出発1週間前に2人で帰省した。彼女のiフォン、前面にかなりのヒビが入っている。
  これを1年も使ってたの?「(旅行した)ミャンマーの遺跡に落としたヒビだと笑い話にしてました」
  エライ。契約しないとメールは使えないので、ラインを設定してくれて、ふだん音信不通の息子
  たちともラインで会話ができる。写真もデジカメよりずっときれいだ。

   タイに行く前に白髪染めのへナをやって、眉にもつけたらイモトの眉。早速子どもに写真送ろう♪
  と、スマホを皆がやるように手を伸ばしてこっちに向けたが、向こう側しか写らない。自分に向けた
  ら自然にセルフに変わるのかなと思って(センサー?)、更に反応良くするためにニッとかベーとか
  してみても、変わらない。なんだ、ダメじゃん、自撮りができないなんて。

   へナを落としにお風呂へ、湯舟で考えた。まさかーiフォンがね、もしかして操作ボタンがあるとか。
  その後、もう一度よく見たら、↺マークがあって、もしかしてこれかなと押してみた。くるりんと画面
  が変わって、写しだされたのは頭にタオル巻いたどこかのおばさん。ハーあんたダアレ?ヘッ、
  これがワタシ?写りのいいスマホの真実。見てはいけないものを見てしまった~と、すぐに画面を
  戻した。性能がいいのも善し悪しだ!

   バンコクで、娘を誘ってゲストハウスにも泊まった。安いので、ほとんど若者の中で私は異色。
  そこは1泊一人1200円。6人部屋の2段ベッド。共同のトイレとシャワールーム。共有リビング
  スペースが広く、いつでも飲めるインスタントコーヒー、電子レンジ、食器、包丁などがあって、
  自由に使える。共有フロアで、娘と屋台で買ったおかずを食べたり、喋ったり、スマホいじったり。
  ゆったりと貴重な時間を過ごせた。

   「タイって、高級デパートもたくさんあるけど、物乞いや貧しい人もまだまだ多いよね。でも、
  どこか明るいんだよね。仕事中でも皆よくお喋りしているし。しあわせ…なのかなあ」と問えば、
  「先のことを心配しないんだよね。貯金もないけど、不安を持たないというか」と娘。「日本では、
  2000万円の貯金でも老後は足りないっていうんだよ」 娘「えー、ほんと?」母「老後破産とか、
  下流老人とかやだね、なぜかマスコミが不安を煽ってるよね」 
   タイでは、うつや自殺が少ないのかと思う。

   タクシーに乗れば、掲げる証明書の顔写真が違うので聞くと、「父だ」「友だち」。それで通用
  するんだ(笑)。接客でもけっこう不愛想な人も多いし、店員同士でお喋りも。いいかげんでマイ
  ペンライ(大丈夫、気にしない)風土。娘は週末は海や島に遊びに出て、本領発揮。意気込んで
  行ったタイで、娘にも語学にもこけた私に、「期待し過ぎるんだよ。ダメ人間になればいいんだ」と夫。

   せっかく行ったからにはと期待したり、成果を求めても、思うようにはいかないさ。タイ語で地元
  の人に、何が幸せかを聞きたいという目的もあったけど。以前、「求めない(と幸せになる)」という
  詩もあった。帰ってから、忙しい日本の日常についていけなかった。

    12月10日、タイからエアメールが届いた。11月末に娘が出した手紙で、開けたら「…中高の時
  は何度も何度も、何でうちに産まれてきたんだろう、うちになんか産まれなきゃよかった!と思っ
  てきたけど…」20歳の誕生日の前にして両親への感謝の手紙。「兄弟の中で一番怒られたような
  気がする」と書いているように、よく反省文を書かせられた子。だから、文章も上手になった(笑)。

    わずか5時間の国から12日もかかって届いた手紙。ラインで、「着いたよ」「やっと?」。
   この時間の待ちは、便利さよりもすごい。 


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