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 おいものせなかだより8月    2017年8月2日(水) [おいものせなか通信]

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おいもだよりウラ面

           「菊次郎」から「沖縄」へ
                               2017.8.1

  ドキュメンタリー映画「ニッポンの嘘~報道写真家 福島菊次郎90歳」の上映会が
 無事に終了した。昨年から、おいもカフェで映画の自主上映会を始めて3回目。ちょう
 ど1年前の「広河隆一 人間の戦場」と同じ長谷川三郎監督の作品である。


  私は、実は福島菊次郎という人を知らなかった。フォトジャーナリズム雑誌「DAYS      JAPAN」が、多くが絶版になっている彼の12冊の写真集からの作品をまとめた13冊
 目を、2013年に出版するときに賛同協力者を募っていた。「DAYS」を応援している
 から予約購入した。が、届いてカフェの特別席に置いといて、よく見ていなかった。

  2015年の秋、仕事で上京した時に、たまたま「ニッポンの嘘」の追悼上映を知った。
 その日は偶然にも監督トークがある日だった。これも何かの縁だと観て、あらためて
 福島菊次郎のすごさに感動した。また監督が優しそうだったので、上映後に勇気を出し
 て、「岩手から来ました」と声をかけた後に、「花巻でも上映したいです!」と、自分で
 もびっくりする言葉が口をついて出た。監督は、「都合が合えば、ぜひ伺いたいです」
 と嬉しそう。言ってしまったからには、やるしかない。一人で自主上映なんてやった
 ことないのに。勢いでというのは、怖いもの知らずでオソロシイ。結婚で痛感(^_^;)。
 一方で、私の直感は間違ってなかったと思うことも、よくあるが。

  そして昨年の予定が、同監督の最新作「人間の戦場」を、7月の参議院議員選挙の前
 に伝えたいと先に上映した。こちらは、「DAYS JAPAN」の発行人のフォトジャーナリ
 スト広河隆一さんを撮った映画。この時も今回も、採算に不安はあったが、何とか頑張
 るしかない。
  上映3日前においも初の山ぶどうワイン会のイベントがあり、片手で料理の準備、片
 手で映画の宣伝。まだ満席ならず。そんな中、年に一度の梅干し用完熟梅の収穫が決ま
 り、数十人もの予約客に急きょの電話連絡。ワイン→梅→映画。ひどい、いや今までに
 ない濃密・怒涛の数日間。結果、ワイン会も大好評、梅も合間の2日間で皆さん受け取
 りに来て、映画は満席。はあ~よかった。後日1週間くらいフヌケになっていたが。

  自前劇場のドタバタの話題。まず真夏の上映なのに、エアコンがない。元々倉庫で涼
 しいとはいえ、暗幕で閉め切った空間だ。ふだん使わない扇風機を新たに買って、うち
 わもあるよとすすめ、冷水器を置いた。蚊は、逃げていったカ?映写はパソコンを新し
 くしたので大丈夫と楽観していたら、映らない!?ストレスMaxで悪戦苦闘してる時に、
 機械苦手な夫に、「なんでできないんだあ」と言われると、頭にとうふでも投げつけた
 くなった。設備のある会場を使わずにやるということは、リスクや苦労があるのだと
 痛感。でも、不便さを工夫するのも、また楽しいか。

  そして、今年はついに監督をゲストに。はじめは6月に上映を行う予定だった。
 監督はドキュメンタリーの仕事で都合が悪く、7月中旬以降ならと言われたが、暑さや
 7月のハードなうちの予定を考えて、やはり6月ですと。監督は残念そうだった。
 だが、準備が今イチ進まない。何を一番優先するのか、どうしたいのかを考え直した。
 映画も監督も一期一会。日程を白紙に戻して、監督の都合に合わせた。それでよかった。
 
  監督のトークでいろいろな話も聞けて、面白かった。「菊次郎さんの生活が素敵で、
 そこもまた伝えたいと思った」と。国からの年金を拒否して、権力と闘う一貫した姿勢
 と、料理も洗濯も淡々とこなす、愛犬との一人暮らし。食生活を大事にし、監督がペット
 ボトルの飲み物やコンビニ弁当を買っていくと怒られたという。「食の自立が人の生活
 の基本だと。そこはここのお店と同じですね」と、監督が言ってくれたのもうれしい。

  〈上映後のアンケートから〉

  「自分はのほほんと生きているのだな、平和ボケだったなと思った。この国には
  知らずに過ごしている事が本当にたくさんあるんだと教えてもらった。(略)
  大切なのは、我々が菊次郎さんのような精神、視点を引き継いでいくことであろう。
  今日は本当に目から鱗が落ちる思いでした」

  「苦しい厳しいテーマですが、菊次郎さんの豊かな人間性とチャーミングな部分を
  人間味あふれるタッチで描いて下さった、長谷川監督に感謝です。(略)
  菊次郎さんのような方々が、今まで日本を守り抜いてきて下さったと。私たちも
  その思いを胸に、厳しい日本を生きていきたいものです」

  「映画を観ながら、何もしない自分を思わざるを得ず、ごめんなさいの気持ちと、
  こういう方がいて下さったことへの有難うの気持ちで祈っていました。
  民衆が命と生活を守るための戦いが国家権力によって踏みにじられ続けてきたこと。
  戦中も戦後も根本的には変わっていないこと、今の国政と通じていると感じました」


  上映数日後に来店した常連さんと、映画の話題に。「自分は何もしないで、ただ年を
 重ねてきた。何もできなくて、むなしい」と言われる。いやいや、その方はうちでお買
 物をし、イベントにも参加する向学心旺盛な方。それだけでも十分すごい。それでいい
 商品をつくる人が支えられ、うちのような店もやっていける。何も大きな行動を起こさ
 なくても、意識して生活する毎日も大事だと思う。そして選挙では、国民の生活を大事
 にしない政党には、NOと意思表示することを。

 「無知であることは罪なの。僕がそうだったから、よくわかる」と、菊次郎は言ったと
 いう。

  菊次郎は、「いま日本は戦前なんだ」と、日本の行く末を心配していた。嘘で塗り固
 められた見せかけの平和。「自分は負け続けてきた」と。私も負け続けてきたか。だが、
 彼はあきらめないで、カメラを持てなくなった晩年も、自分の記憶の中の「写らなかっ
 た戦後」を執筆していた。

  菊次郎の余韻も冷めやらないまま、今度沖縄の勉強会をやります。私が今の沖縄の
 ことを知ったのは、やはりドキュメンタリー映画だった。ショックだった。テレビや
 新聞では伝えない、沖縄の人々の現実。私たちの安全な暮らしは、沖縄の負担の上に
 成り立っている?私は勉強不足、無知なので、また心と頭がシャッフルされるだろう。
 
 映画も講演も、時間をかけてつくられたものには、わざわざ出かけて五感で感じよう。


  
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