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  ガザ、正義なき停戦はしない         2014年7月25日(金) [政治・経済・社会]

  パレスチナの厳しい状況に、京都大学の岡先生のメッセージが届きましたので、転載します。
  ブログへのコメント有難うございました。何とか返信できるといいのですが、すみません(ーー;)。


【ガザ】封鎖の解除なき停戦など要らない

みなさま、地上戦が始まって以降、ガザの死傷者の数は急増しています。
ガザの誰もが、一日も早い停戦を望んでいると思います。

しかし、同時に、たとえ停戦になっても、それが単に戦争前の<封鎖>下での生活に戻る
だけなら、そのような停戦など要らない、と多くの者たちが考えていることもまた、事実です。

これだけ人が殺されているのだから、封鎖の解除などという停戦条件をつけずに、早く無条件
降伏すべきだという考えは、しかし、見方を変えると、封鎖下でガザに閉じ込められて、自由も
人権もなくたって、殺されるよりはましだろう、殺されたくなかったら、封鎖の解除など要求せずに、
さっさと降参しろ、ということです。私たちが享受している自由や人権などなくても、パレスチナ人
は生きていられるだけで幸せだと思え、パレスチナ人に人権は必要ない、ということです。

しかし、人間の歴史には、奴隷状態で生きながらえるよりは、「自由に生きる」ために闘って
死ぬことを選んだ者たちの物語がたくさん、あることを私たちは知っています。

いま、イスラエルの攻撃がことさらに激化し、パレスチナ人の集団虐殺が続いているのは、
一つにはそうやって大量に殺すことで、停戦を受け入れさせ、自由への意志をくじき、
パレスチナ人を再び、ガザという監獄に閉じ込めておくためです。

ガザの市民社会から、世界へのメッセージをご紹介します。
ガザの学者、知識人、作家、ジャーナリストなど100名以上が署名しています。
「封鎖」は「生きながらの死」という言葉が、封鎖という暴力の本質を言い表しています。

「殺すな」「攻撃をやめろ」「双方、停戦を受け入れろ」だけではなく、「イスラエルは違法な封鎖と
占領をただちにやめろ」ということを、訴えて下さい。封鎖と占領という不正こそが、問題の根源です。


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ガザ、正義なき停戦はしない

エレクトロニック・インティファーダ
ガザ地区
2014年7月22日
http://electronicintifada.net/content/no-ceasefire-without-justice-gaza/13618
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ガザ地区に生きる180万のパレスチナ人に対する意図的なジェノサイドを目撃している私たち、
学者、公人、活動家は、封鎖を止め、7年以上にわたりガザの人々から奪われてきた
基本的な自由が回復されるという条件でのみ、イスラエルとの停戦を呼びかける。

私たちにとって最大の問題とは、私たちの社会の人々の健康と安全だけでない。その生活の質、
すなわち然るべき手続きもなく投獄されるという恐怖とは無縁に暮らし、十分な収入のある仕事を
通して家族を養い、親戚を訪ねるために旅行し、さらなる教育を受けられるといったこともまた、
最優先されるべき問題である。

これらは、人間の基本的な願望であり、47年以上にわたりパレスチナ人には厳しく制限されて
きたが、とりわけ2007年以降のガザの住民たちが奪われているものだ。
私たちは、ふつうの人間が耐えうるとされる限界を超える状況に置かれてきた。


生きながらの死

ハマースがガザの住民に対し[イスラエルの]退避命令に抵抗するよう命じ、その結果、
彼らを人間の盾に使っていると、メディアや、さまざまな党派の政治家がハマースを非難して
いるが、それは事実ではない。一時的な避難所は満員で、イスラエルは無差別に砲撃して
いるので、ガザには安全な場所など文字どおり一つもないのだ。

同様に、ハマースは、エジプトとイスラエルがガザの誰にも相談することなく提案した一方的
停戦を拒否したが、これは、ガザの圧倒的多数の住民の感情を代表している。
単に既成事実――すなわちガザ地区の出入域をイスラエルが厳しく制限し、大半の建築
資材の搬入禁止をはじめガザに搬入される物資をコントロールし、実質的にあらゆる輸出を禁じ、
それによって経済を不能にし、ガザをアラブ世界で貧困率と失業率がもっとも高い地域の一つ
としているという状況――に戻るだけの停戦など受け入れがたいというのは、広く公衆に共有
されている感情である。

そんなことを受け入れろというのは、生きながら死ぬ状態に戻れと言うのに等しい。
不幸にも過去の経験が示しているのは、イスラエル政府は[封鎖に関する]さらなる交渉を
するという約束を繰り返し反故にし、事態の改善措置もとらないということだ。
同様に国際社会もこれらの約束の履行を迫る何らの政治的意志も示してはこなかった。
それゆえに、私たちは、以下のような結果をもたらす交渉条件においてのみ停戦を呼びかける。


・パレスチナ人がガザを自由に出たり入ったりできること
・陸路、海路、空路により、物資や商品を無制限に輸出入できること
・ガザ港を規制なく使用できること
・国連によって任命された団体による、適切な安全保障手段をともなう、これら合意の監視と施行


これら私たちが期待しているものはいずれも、世界の国々の大半において、当然のこと
とされているものであり、今こそ、ガザのパレスチナ人にも、人間として彼らに相応しい
人権が認められるべき時である。


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